萌えゲーは衰退したように見えて今でもエロゲーやスマホゲーに影響を与え続けている
2024年10月09日 13時25分
かつて一世を風靡した「萌えゲー」ですが、現在は萌えという言葉が死語に近くなったのと同様にすっかり廃れた概念となってしまっています。しかし萌えゲーの土台である恋愛シミュレーションゲームや18禁のアダルトゲームはいまだに健在です。
これから新しく萌えゲーを遊んでみたいと考えている人や、懐かしの萌えゲーともう一度出会いたいと思っている人は、今の萌えゲーが置かれている状況を正しく把握しておきましょう。
萌えゲーは普通の恋愛ゲームやアダルトゲームとは微妙に異なる
そもそも萌えゲーという言葉は18禁ゲームをマイルドに言い換えたものでしたが、アニメの世界で「萌えアニメ」が隆盛することで逆輸入的に意味も変化していきました。その時の流行りの「萌え絵」を採用しているゲームが萌えゲーと呼ばれたこともあれば、キャラの魅力に特化したゲームはすべて萌えゲー扱いされたこともあります。
ただ、あまりにも意味が拡散してしまったために現在ではほとんど萌えゲーの定義は崩壊しています。
それこそ「かつて萌えゲーと呼ばれていたレトロゲーム」を再現したゲームが逆説的に最新の萌えゲーと呼ばれるような状況です。
またキャラの魅力で牽引するゲームを萌えゲーと呼ぶなら、美少女キャラを推すスマホゲームの多くは萌えゲーの子孫ということもできるでしょう。
エロありの萌えゲーを遊びたいなら配信を探そう
萌えゲーとエロゲーの違いについて激論が交わされた時代もありましたが、今となっては両者に違いはないと考えていいでしょう。単純にエロありの萌えゲーを遊びたいなら、配信環境が充実している現在は萌えゲー全盛期よりもむしろ楽しみやすい状態にあるともいえます。
特に旧作のリマスターを積極的に進めているメーカーの萌えゲーは、最新のパソコン環境でストレスなく遊ぶことが可能となっています。
また最近は全年齢版とアダルト版を分けてリリースすることで、いわば「萌えゲー」と「エロゲー」を意識的に使い分ける作品も出てきています。
一度萌えゲーとしてエロ要素なしで楽しんだ作品を再びエロゲーとして遊ぶと、擬似的な「エロ落ち」感覚が興奮を高めてくれるという作用もあります。
萌えゲーは萌えという言葉とともに衰退したように見えますが、実際にはエロゲーが持つ一つの要素として変わらぬ存在感を保っています。
またキャラの可愛さを前面に打ち出して人気を集めるスマホゲームの数々も、萌えゲーの現代版と捉えることができるでしょう。
そして今も萌えゲーの一部はダウンロード配信の形で楽しむことが可能です。
特に全年齢版とアダルト版が分かれている萌えゲーは一粒で二度美味しい楽しみ方ができるため、時間とこだわりのある人にはおすすめとなります。